一人でこのお店を切り盛りしているソフィさんは。
私の中で、唯一、心から信頼できるお母さんのような存在。
御堂家の中で、一応、ミドリ様の養女として育てられながらも、3才の時には既にメイドとして働かさせられていた私の心は、固く閉ざされていた。
“周りの人間なんて、自分の事をいいように使うことでしか考えていない。”
そう思っていた私の運命が変わったのは、このお店に初めてお使いに来た、4才のとき。
御堂のお屋敷から遠く離れたここまで、ひたすら歩いてきた私に、ただ、ただ、驚いていた。
その時から、こうして。
紅茶とクッキーを用意して私の話を聞いてくれた。
始めは何も話さなかった私を、あきれることのなく、話し出すまで、ずっと待ってくれた。
それから。
徐々に私の心を開かせてくれた。
御堂のお屋敷では
「真面目で、何でも完璧にこなす、頼れるしっかり者。」
で通ってた私の、本当の性格を見つけだしてくれた。本当は、
「負けず嫌いで、甘えるの大好きな天然ちゃん。」
そんな私を見つけだしてくれたソフィさんには、本当に感謝の言葉しか出てこない。
そんなソフィさんだから。
私は、自分が魔法使いであることをソフィさんに明かしている。
本当に、ソフィさんを信頼しているから。

