暗闇の中をゆっくりと歩いてゆく。


とてつもなく長く感じる道。






「たんぽぽ?お前怖いの?」

「えっ!?何で!?」

「手、すげー力で握ってるから…」

「えっ!?」


気付くと右手に凄い力を入れていた。



「ご、ごめんっ!!怖くなんかないっ!!」

あたしが手を離そうとすると総悟がギュッと手を握ってきた。



ードキッ……


「大丈夫!!行こうぜ!」



ヤバいよ………。
好きだよ………。
めちゃくちゃ好きだよ……。


胸がキューンとなった。