「行ってらっしゃーい♪」
先生がニコニコ笑ってそう言ってきた。
あたしは総悟に構わずさきさき歩き出した。
もう知らねーよあんなやつ!!
「おい!たんぽぽ!!」
「なによ!?」
ムスッとした顔で振り返った。
「何怒ってんだよ?」
「怒ってねーよ」
すると総悟はあたしの前に手を差し出してきた。
「んっ」
「は?なに?」
「何って、手!繋がなきゃいけねんじゃねーのかよ。ほら行くぞ!」
総悟は無理やりあたしの右手を握って進み出した。
やば………。
暗闇でよかった……。
きっと今、あたしは真っ赤になってるだろう。
‥右手が熱い………。
体の右半分がマヒしそう………。


