初恋(ウブコイ)


遼平はもういないと思う。
でも…独り言でも…しゃべりたかった。
(ぎゅ…)
誰かの腕に収まった。
…遼平??
「そんな可愛いこと言わないでくんない??先輩。」
やっぱり…。
遼平だ…。
あたしが求めていた…遼平。
「先輩は嘘つきだもんなぁ…。」
「…。」
「こんなこと俺しかわかんないよ??」
「…。」
一方的にしゃべる遼平。
「どうする??先輩??」
「…。」
「俺…どう??」
「…うん。」
(ばっ!!)
え…?
今度は何??
あたしなんか悪いことしたっけ…?
いきなり手を離す遼平。
「えぇー!!」
「??」
「先輩俺じゃダメなんだ…。」
そういって歩き出す遼平。
そんなつもりじゃ…。
「そんなつもりじゃ…!!」
慌てて追いかけようとうしろを振り返った瞬間。