翌日…。
「遼ちゃんっっ!!」
またいつものやつらが手招きしている。
僕は行きたくない…。
でも行かなきゃなにされるかわかんないから。
「遼ちゃん…金ないんだわ~…ちょうだい?」
「無理です…。」
「なんで~?いいじゃん?」
「…いやです。」
「早くしろよ!!」
(バンッ!!)
いって~…。
「遼ちゃん…俺が優しいうちに早く出したがいいよ?」
「…いやだ…。」
「ちっ…早くしろっつってんじゃんかよ!!」
「…!!」
そいつが大きく手を上げて僕を殴ろうとした。
…もうダメだ…。
(ゴン!!)
鈍い音がした。