Side〈遼平〉
「遼ちゃ~ん!」
「…。」
「可愛い、可愛い!遼ちゃん!!」
クラスの男子どもがみんなして僕をからかう。
「あいつ男子のくせに顔女見て~!!」
僕だって…好きでなったわけじゃないし…。
内気な僕は心の中で思うだけで言葉にできない。
…バカやろ~…自分のバカ…
「遼ちゃん!!遼ちゃん!!」
…うるさい。
「あんたらうるさいんだけど…。」
「…!!美夏先輩…。」
美夏先輩…?
聞いたことないな…。
「めざわり…じゃま。」
「は…はい。」
そう言って美夏先輩は担任の先生のところへ行った。
「美夏先輩って…剣道部だっけ?」
「うんうん。憧れ~…男子は怖がってるみたいだけど優しいんだよ。」
「へー…。」
周りの女子が話しているのを聞いた。
…美夏先輩…今度また会えるといいな…。

