「…!?」
わたしは急いで教室を出て…そいつを引っぱりだした。
「あんた…何回言えば分かんのよ!!」
「うぅ…今日の朝の事謝ろうと思ってきました。」
「別に何もなかったよ。」
「…そうですか。よかったです。」
…あいつに言ったって何になる訳でないし。
「…それだけ?なら戻るよ?」
「あぁ!!ちょっと待ってください!!」
「……はは。」
必死に両手を広げて止めるこいつがおもしろくて笑ってしまった。
「?」
「ごめん、ごめん。別に気にしなくても…。」
「…先輩!!また来てもいいですか!?てか、絶対毎日来ます。」
「…は?ちょ…ちょっと…。」
「そうそう…今日おもしろい話があるんですよ!!実は…――。」
結局しゃべりっぱなしの彼になにも言えずに鐘が鳴った。
「んじゃ!!」
「…。」