あ!見えた!
大きな白い家
門も綺麗なままだ
たまにねパパが
使用人さん回して
掃除していてくれてたの
今日にあわせて
ピアノの調律も

   『あけるよ?』
パパ「あー、あけなさい」
キー
門が開いた
昔から少し音が鳴る門

ガチャ
   『どうぞ?笑』
遥翔「おじゃまします」
尋樹「おじゃましまーす」
パパ「久々だなー」
遥「久々に入ったなー」

あれ? 
   『はるくん?入ったことあるの?』
遥「あ!?あー、あるよ!
  あの二人とは仲良かったから」
へー知らなかった
話したことなかったもんね
そういう話

私は無言で二階に上がった
そして一番奥の部屋に入った

『ガチャ……わー、まだ綺麗にあるー』
パパ「あー、綺麗にしとくように
   言ってたからな」
   『ありがとう!パパ!!』
わー
うちにあるグランドピアノは
白いの
パパのオーダーメイド
私の生まれた日に買ったピアノ
蓋には私の名前
横にはパパとママの名前
大事なピアノ