迷う気はあるか




「鬼聖…!!!!



開けてよ…鬼聖!!」




どれだけ扉を叩いても




最愛の人からの返事は無い





どれだけ叩いても




手から血が滲むだけ





「鬼聖…ひどいよ…



私、死んでもずっと鬼聖のそばに



いたかったのに…!」




声が枯れるほど




泣き叫んだ




塩分で肌が爛れるほど


涙が次々に流れる





鬼聖…




あなたを失うのが…




こんなにつらいだなんて




もう抱き締めてもらえない…




もう愛の言葉をかわすことができない





あなたの愛を感じることができない…





悲しいよ…



鬼聖…………