そんな瞳で見つめられたら、今さらやめるなんて言えない…

「じゃ、じゃあー、これにしようかなー…?」

仕方がないから一緒に弾こう。
一緒に弾いていれば、隣で天野くんの演奏が聴けるし…。

「はいっ!ぜひ、一緒に弾かせてくださいっ!」

この瞳には逆らえない。
2人で弾くほうが楽しいかもしれないし、試しに何日か続けてみようかな…?

「じゃあ、ピアノの用意をしなくちゃね…。」

ピアノの前に2つのイスを用意して、そこに座る。

「それじゃあ、いくよ…?」

「はいっ!お願いしますっ!」

「1、2、3、4っ!」

私が伴奏、天野くんがメロディーを奏でる。

こんな素敵な音色を隣で聴ける私はとてもラッキーだなぁ。

本当に、素敵な音色…