明日も君と


「兄ちゃんありがと!クラス発表見てくるわ!」


と透き通るような声が聞こえた。
ん?まさかイケメンの声?

待ってクラス発表ってもしかして1年生?

ありえない1年生なのにお兄さんの後ろに乗って校内までバイクで乗り込むなんて

非常識すぎるでしょ。

私は呆れ返っていた。
先生達がザワザワ言い出したときにそれをかき消すようにバイクがまた大きな音を立てて校内から出て行った。


「イケメン兄弟ってやつね。まー雄大には負けるけどねー」


と菜月は私を見た。


雄大とは菜月の彼氏。同じ中学校で同じ学年で仲良しのまさに美男美女カップルで有名だった。


「あんまりかっこいいって言うと雄大君にチクるからねー」

私は意地が悪そうに言った。

「誰かさんみたいにずっと彼氏いないのとは違うからねーだ」

と綺麗な顔でニッとして言った。
何をしてもかわいい人はかわいいんだよ。
と私は思っていると