明日も君と

私がそういうと

上原君は目を丸くして私を見た。

「上原?」

そう私も始めて上原君の名前を聞いた時そう感じた。

「そう!上原亜美!上原君と同じ名字なんだよ」

私が言うと上原君は笑って

「じゃーややこしいから亜美な!お前も大樹って呼べ!自分の名前を自分で読んでるみたいで気持ち悪いから」

私はそう言われて正直嬉しかった。
こんな学年で目立つ人に私は名前でよんでくれるんだ。


私は小さな小さな存在なのに
大樹君が見つけてくれたんだ。

これがとても些細でとても大きくて特別な2人の出会い。

なんてない出会いなのに私は嬉しかったんだ。

誰よりもこの人に近づきたいって思ったんだ