明日も君と

クラス委員の委員会が放課後に行われて
みんなより遅くなって帰ろうとしていた頃

「パス!ちょ大樹ふざけんな!」

笑い声と共にバスケをしている男の子達が目に入った

あ!上原君だ!

そう。あの日見つめた私と同じ名字の上原君。

やっぱりかっこいいな〜
どこか意地悪そうな顔つきででもカッコ良くて人を虜にする。

そんな彼。

「あー!あのバイクの男の子だ!」

葉月もそんな彼に気づいて言った。

やっぱりかっこいいよね〜

でもチャラチャラしている何人ものグループにいてる。

え?まって。
あの上原君の耳で輝いてるのってピアス?
やだ!ピアスの穴開けてるの?

「ねー葉月!あの人ピアスの穴開けてるよ!怖い」

私は廊下の影からバスケコートの覗きながら言った。

「うそ!てか亜美視力よすぎじゃない?」

葉月にそう言われスクスと2人で笑った。