「ん、大丈夫だって。俺どうせ暇人だし。」
「でも....」
「わかったわかった、怒ってないから!
口より手動かしてください橘サン?」
「ゴ、ゴメンナサイ....」
- - - - - - - - - - - - -
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
「「おわったーー!!!!」」
やばい!
めっちゃ綺麗になった!!
「やったやった!おわったぁぁあ!!」
私はその場でぴょんこぴょんこと跳ねた
こんな綺麗になるなんて思ってなかったもん!!
やばいちょっと才能感じちゃった!!
「なんか、橘って小動物ぽいよなあ」
箒を片しながら綾瀬くんが言った
「え、それ褒めてないよね。」
ぷくっと頬を膨らませて綾瀬くんを軽く睨む
「さあ?」
ふふっと笑って首をかしげる綾瀬くん。
...かっこよすぎるんだけど!!
「さて、と。そろそろ暗くなってきたし帰るか。
橘、俺日誌出しに行こうか?」
「んーん、私が出すよ。綾瀬くん先に帰っていいよ?」
私は鼻血を出しそうになりながら
差し出された綾瀬くんの手を戻した
でも綾瀬くんは諦めない
「いいよ、俺が出すってば」
そう言って私の手から
ひょい、と日誌を奪った