葵side---
「ん…」
「起きたか」
目を開けるとそこには聖夜さんがいた。
「あたし…」
「ったく、無茶しやがって。
覚えてねーのか?お前泣いてたぞ。
無理に話せとはいわねぇ…勝手だが少し調べさせてもらったし…事情はだいたいわかった。」
そっか…
調べられたんだ。
やっぱり大手メーカーだけあって情報網はすごそう。
今更あの家に戻ったってもっとひどい暴力が待ってる。
もういい…
助けてなんてくれるかわからないけど…
「あたしには弟がいるの。
空っていうの。本当に仲良くて…
だけど、あの日、お父さんの運転する車で家族四人で買い物に行った帰りに事故にあったの」
---------------————
「先生!!目を覚ましました!!」
「君、大丈夫か?」
目の前には看護師さんとお医者さんがいて、でもあたしにはなにがなんだかわからなくて…
「みんなは…?お父さん、お母さん、空…??」
お医者さんに聞くと一瞬躊躇ったような
顔をしたけど、あたしの肩を掴んで冷静に聞くようにと言われた…
「君のお父さんとお母さんは、残念だが、ここに運ばれた時には既に亡くなられていた。弟くんも、強く頭を打っていてね、今は集中治療室にいる。」
ガンっと頭を殴られたようだった。
