途中で友達に絡まれて、随分遅れてしまった。 「あおいいるかな」 誰もいない廊下を歩いていると、微かに 綺麗な歌声が聞こえて来た。 俺はその歌声に導かれる様に、歌の聞こえる方へ向かった。 「ここだ」 俺は、声のする教室の扉をすこし開けて中を覗いた。