花織は俺に助けてと言うように、俺をみつめる。

「佳、やめろ」

「優大、お前は黙っててくれ!!」

その言葉にカチンときた。

「お前、放課後覚えてろよ」

「す、すいまでんっした!!」

俺は、花織を怖がらせない為に

「大丈夫?」

と言った。花織は嬉しそうに

「うん、ありがとう」

と微笑んだ。


俺だけのものにしたい。そう思った。
俺は、花織に惚れた。そう確信した。