保に皿を下げてもらい、深香は挟んであるメニューを取って、デザートのページを熱心に見ている。
最愛はバニラのアイスクリームに決めて、深香はベイクドチーズケーキにした。
デザートもしっかり食べてから二人で店を出ると、礼雅が立っていた。
「時間ちょうどだね」
「礼雅さん、最愛のことをよろしくお願いします」
「うん。じゃあね、深香ちゃん」
礼雅はいつもの笑顔を深香に向ける。
「さよなら。じゃあね、最愛」
「じゃあな」
深香に手を振ってから礼雅を見ると、彼はゆっくりと歩き出した。
「・・・・・・遅い夕食だったな」
「深香とウィンドウショッピングをした後、食事をしていたんだ。すでに夕食を食べたんだろ?」
「当たり前だろう? もう八時をとっくに過ぎているんだからな」
礼雅は自分の腕時計を見せた。それからいつも通りに今日は何をしていたか、詳細を報告した。
「楽しかったか?」
「楽しかった!」
ここのところ、嫌なことや怖いことが連続に起こっていたから、久しぶりに楽しむことができて、満足した。
「時間が時間だから、店の中は人が少なかったんじゃないのか?」
「そうだな。ほとんど人はいなかったな」
店内は人の話し声や笑い声より流れている音楽の音が大きいくらいだった。
「深香が店を気に入って、もっとたくさん食べに行きたがっていたんだ」
「最愛、奢ってやらないといけないな」
最愛の財布の中には現金が四千円入っている。
「無理だ。金が底を尽きてしまう・・・・・・」
「ケチだな」
最愛はバニラのアイスクリームに決めて、深香はベイクドチーズケーキにした。
デザートもしっかり食べてから二人で店を出ると、礼雅が立っていた。
「時間ちょうどだね」
「礼雅さん、最愛のことをよろしくお願いします」
「うん。じゃあね、深香ちゃん」
礼雅はいつもの笑顔を深香に向ける。
「さよなら。じゃあね、最愛」
「じゃあな」
深香に手を振ってから礼雅を見ると、彼はゆっくりと歩き出した。
「・・・・・・遅い夕食だったな」
「深香とウィンドウショッピングをした後、食事をしていたんだ。すでに夕食を食べたんだろ?」
「当たり前だろう? もう八時をとっくに過ぎているんだからな」
礼雅は自分の腕時計を見せた。それからいつも通りに今日は何をしていたか、詳細を報告した。
「楽しかったか?」
「楽しかった!」
ここのところ、嫌なことや怖いことが連続に起こっていたから、久しぶりに楽しむことができて、満足した。
「時間が時間だから、店の中は人が少なかったんじゃないのか?」
「そうだな。ほとんど人はいなかったな」
店内は人の話し声や笑い声より流れている音楽の音が大きいくらいだった。
「深香が店を気に入って、もっとたくさん食べに行きたがっていたんだ」
「最愛、奢ってやらないといけないな」
最愛の財布の中には現金が四千円入っている。
「無理だ。金が底を尽きてしまう・・・・・・」
「ケチだな」


