嘘と秘密~空白の恋~

それを不思議そうに見る月城さん。


「あ、ごめんね。俺、楽器の名前を聞いたはずなんだけど…」


「え、嘘!?わ、ごめん!!」


月城さんはあふたたする。


そして恥ずかしそうに笑う。


頬が少し赤い。


「…この楽器はね、ホルン」


ホルン…。


名前もかわいい。


「名前も可愛いね」


思ったことをそのまま言った。


「そうでしょ?だから一目惚れしたの」


思わずドキッとしてしまった。