嘘と秘密~空白の恋~

「1組だよ。君は?」


月城さんが聞き返してきた。


「5組」


「5組って怖い担任の先生がいるクラスでしょ?」


苦笑いしながら言う彼女。


「あぁー。そうかも」


高鳴る心臓の音はまだ止まらない。


とくんとくん。


彼女に聞こえてしまうんじゃないかというくらい激しい。


ちゃんと笑えてるかな…?


「吹奏楽部なんだね」


急すぎたかな…?


でも何か言わないと会話が終わっちゃうし。