その言葉は美羽の筆跡ではっきり書いてあった。


…やっぱり美羽は勘違いなんかしてなかったのか…?


でも、どっちにしろそんなこともう聞くことなんてできない。


俺は美羽と話す資格もない。


『ありがとう』


この言葉でさえ、かけることはできない。




俺はその紙を近くにあったゴミ箱に捨てた。


それと同時に美羽への想いも捨てたつもりだった。