あと3分でチャイムが鳴る。
仕方ないから、教室に行くことにした。
てか!急がないと登校初日から遅刻になる!!
教室に行くと、ほとんどの生徒が自分の席に座っていた。
「えと、私の席……」
探していると、ドアから入ってすぐの、
男の子に話しかけられた。
「そこの人、苗字なに?」
「え、私ですか?」
「立ってるの、君しかいないでしょ」
知らない人に声をかけられて、びっくりした。
「あ、えと……伊東、です」
あ、名前言うの忘れた。まぁいいや。
「伊東…?じゃあ俺の後ろじゃね?」
「そうなんですか?あ、ありがとう」
そして、自分の席らしき場所に座った。