放課後。
みんなが教室からいなくなったことを確認して
遥斗に声をかけた。
「遥斗、あのね……」
「ん?なに?」
遥斗は優しい目をしていた。
さっき感じた切なさは、もうなかった。
「あの……遥斗、私……」
「ん?」
「遥斗と付き合う……!」
言えた!
恥ずかしくて、終始下を向いてしまっていたけど、
遥斗には伝わったようで
「え……ほんとか⁈
俺と…付き合ってくれるのか、?」
と、驚いている。
そんな遥斗がおかしくってつい笑ってしまった。
「なに、笑ってんだよ」
と言いながらも笑っている遥斗。
こんな関係も、いいかもしれない。
そう、思った。
今日、私は、遥斗の彼女となりました。