それから遥斗は、私に優しくなった。
前みたいに犬とか言わなくなったし、
普通に、可愛いなって
言ってくれた。
でも、そしたらなんか、遥斗じゃないみたいで
少し切なくなった。
すると隣から
「最近、なんか遥斗異様に恋雪に優しくない?
と、琴葉に言われた。
私は、遥斗に告白されたことを、
詳しく、琴葉に教えた。
「そんなことがあったんだ……
遥斗、本気だと思う」
え?
「だって、遥斗見てればんかるもん。
いつだって恋雪のことばっかじゃん」
「そうかな?」
「そうだよ!それにね、告白って、そんなに
簡単にできるもんじゃないのよ」
それは、遥斗も言っていた。