席に戻ると、ちょっと不機嫌な遥斗が
後ろを振り向いた。
「あいつと、なんの話ししてたんだよ」
「え?あいつって?あ、誠くん?」
「そーだよ。あいつ」
「あぁ、数学教えてっていうから、
さっき出た問題をちょこっと
教えてあげた!それだけだよ(笑)」
すると、もっと不機嫌そうな遥斗が言った。
「俺にも教えてよ、数学」
「え、それ平均50点以下の私に言いますか?遥斗、頭いいじゃん」
「あいつには教えてただろ。早くしろ」
どうしたんだろ?
ていうか、睨み顏、怖いです……
「お前犬なんだからさ、
さっさと尻尾振って俺に数学教えろよ」
なんて口調なんだろう。
遥斗じゃないみたいだ。

