毒舌彼氏






「あ、拗ねた?」





遥斗がニヤニヤしながら顔を覗いてきた。





「そのニヤニヤした顔、きもい」






つい、毒舌になってしまった。






「ごめんって。犬は悪かったって!」





手を合わせて目を瞑るこいつ。




犬の方が可愛いに決まってんじゃん。






「許さないもん…っ」







許さないと思っていて思った。





私、男子とこんなに話せてる。






苦手だと思っていたのに、遥斗なら、普通に話せる。





そう思ったら、おかしくて、笑ってしまった。






「な、なに笑ってんだよ」





遥斗は言った。





「ん?内緒です」






なぜだか、心がポカポカしている。