「おめでとうございます。
 これを拾ったあなたはおそらく信じられない不思議な事が起こっている事でしょう。
 信じがたいかもしれませんが、これは神様がくれたプレゼントです。
 メガネをかけたまま自分がしたい・叶えたい事を頭のイメージして、目を開くと、
 なった時の未来の自分をフラッシュバックで見る事が出来ます。それもより実体的に。
 それを後はイメージのままに実行するだけです。
 これは未来を作りだすメガネです。
 あなたは幸運な人です。どうぞお使いください。なお…」


そこで紙がちぎれていて読めなかった。

未来を作りだすメガネ。

自分のしたい事が何でも出来る。

にわかに信じにくかったが

今日の打席でのイメージはより鮮明に、

五感を通じて、今の自分の脳裏にやきついている。

これは本当かもしれない…。

慶介はなんとも言えない気持ちになり、

明日みんなへ話そうと思ったが、

他のみんなで取り合い壊れるかもしれないと感じ、

この事は自分だけが知っておこうとした。

みんなに言うと逆にもめる原因を生むかもしれない。


そう思い、ワクワクしながら寝ることにした。