慶介はあわててメガネケースに入っていた紙を再度読んで見た。

そこには以前には書かれていなかった一文が記載されていた。

「…なお、願いを一回する事に色は一色消えます。よって願いを叶えるのは7回であり、最後の願いを叶えるとメガネは使い物にならなくなるので注意を!!」

「あぁ~」


驚きといっていいのか、現実を突き付けられ落胆した。

良い事は長く続かないものだと分かっていたが、

自分の予想外で物事が起こると、その落ち込みはきつかった。


慶介は少しの間立ち直れなかったが、後1回の願いを何にするか、

思考を変えようとした。これから先不自由のないお金を宝くじで当てるか、


モデルとしてスカウトされ、芸能界で人気者になってもいい。それとも…



後一つの願いをどう使うか、慎重に考える事にした。