あ、そういえば…


「ねえ、恭平さん…?」


「んー?」


「…あたしっていつも悲しい顔してます?」


「なんで?」


恭平さんの手か止まった。


「今日…学校で言われたんです。

告白されたあと、教室出たら
クラスの男の子がそれを聞いてて。

今まで話したことない人だったのに
『なんでいつも悲しい顔してんの?』って。

なにも知らない人にそんなこと
言われたのがなんかムカついて。


あたしってそんな風に見られてるのかなって」


恭平さんはあたしを抱き締めてくれた。