「ほら!行くよ!」

「え?」


明があたしの手を握って
ずんずんと前に進む。

こういうとき明の行動力
ほんと尊敬するよ…。

「ごめんねー」
そう言いながら、どんどん前に行く。


その後ろをついていくしかない、あたし。


「ふう。やっと前ー♪」

「明、あんたすごすぎ。」

「そう?だってこういうときは
待ってちゃだめだって!
さあて、うちら何組かな~」


…………


「見つかんないんだけど!
あたしたち留年?笑」


「んなわけないでしょ。
…ほらあった、3組だよ」


「え?あ、ほんとだ!
同じクラスだー!!
やっほーい!!!♪」


明がハイタッチを求めた。


それにすかさず反応する。