あたしは少しキツい口調で話した。 「あ…ごめん。 気分悪くさせる気はないんだ」 無言が続く。 聞こえるのは 外からの部活動の掛け声や走る音。 おそらく言いたいことは分かる。 「あたし、用事あるから もう行かないと」 荷物を持って教室を出ようとした瞬間、 彼に腕を捕まれた。 「俺…!」 握る手が強くなる。 「…俺、立花さんのこと好き」