───・・・誰かが泣いている。 永峯君・・・? 違う・・・もっと幼い、子どもの声。 ここは、どこ・・・? ええと・・・永峯君と海に行って、お弁当を食べた後、話をしたのよね。 それで、砂のお城を作って。結局、彼が私のを手伝ってくれた。 そういえば、海に行ったの、初めてだ・・・。 それから? それから・・・帰りの特急に乗ったハズ。 あぁ・・・これは、夢か。 泣き声の主の後ろ姿が見えた。 あれは、私だ。幼い頃の、私。