この3年間で一度も
実家に帰らなかった私を見て、
初めりょう太は、
隠れて出てこなかった。

まだ赤ちゃんの時に、
抱っこしたんだって言っても
わかるはずもない。

最初は手こずったが、
母が入院している寂しさもあって、
おばあちゃんが居ないときは、
私にべったりになった。


間もなく、
小さな小さな赤ちゃんを
抱いて戻ったちえちゃんは
とても疲れていたが、幸せそうだった。