兄とちえちゃんの二人は、
高校1年の時から付き合っていて、
兄が地元の大学を卒業するときに、
ちえちゃんのお腹の中に、
すでにりょう太が授かり結婚したのだ。


二人が付き合ったときから、
ちえちゃんはよく家に遊びに来ていたし、
私もちえちゃんとは気があって
兄よりも
本当の家族のように仲良くしていた。

二人が結婚してからも、
看護婦で留守がちな母に変わって、
ナーバスな受験時期の私の
よき理解者だったのは、
ちえちゃんだった。