こころの温度差

パソコン机から立ち上がると、
先輩は、ジーンズのポケットから
使い込まれた
お財布を取り出して、
私に500円玉を渡した。

「いいです。
ここは私がごちそうしたいって、、。」

「いいから。いいから。
向こうの戸棚に、
この間の打ち上げの時の
お菓子かなんかが
残ってるかもしれないから、
探しておくよ。」

とにっこり笑いながら言った。