こころの温度差

セイちゃんが
またお菓子に
手を伸ばしながら言った。

すると、ユミも

「そうそう!
アヤには新井先輩がいるじゃない!」

と何か思い出せて嬉しいように
こういった。


「ふーぅ。そんな私、
先輩にはそういう気持ちない、、」

「何言ってるのよ。
先輩はアヤの事、
大好きじゃない!」

「うーん、、。」


新井先輩が、
私に少なからず
好意を持ってくれていることは
周知のことだった。

何かと声を掛けてくれたり、
サークルの時、
荷物を持ってくれたり、
なんだかんだとかまってくれる。

でも、私には修がいるし、
それに何より困ってしまうことは、
先輩と修は顔が似ているのだ。