こころの温度差

「まあ、
ちょっと考え過ぎかもしれないけど、
間違ってないと思うよ。

浮気する男は、また浮気する。」


ユミの言葉はなんだか
すごく説得力がある。

もしかしてこんな風に、
ユミも一度、
悲しい思いをしたことがあるのだろうか。


「私も、別れるな。」

セイちゃんが、テーブルの上の
お菓子をつまみながら
そういった。

「だって、もうこれで、
アヤから何を言っても
修くんの勝ちなんじゃない?」

「勝ち?」