修が私のアパートから帰る時、
いつも南側の窓から、
修が駅に向かう坂を登っていく姿を、
見えなくなるまで見送っていた。

いつもなら、
必ず途中で振り返って、
手を振ったり、
おどけたポーズを修はしていた。


そうやって、
私たちは別れを惜しんでいたのだ。。


当然だけど、今日は一度も振り向かない。

声を掛けたいけれど、
なんて言ったらいいのかわからない。


急に、恐ろしいくらいの後悔と罪悪感で、
大きな声を出して泣いてしまった。