高岡亜矢子から、逃げるようにして
別れたあの日から、

私のこころの中は
2つの気持ちがせめぎ合っていた。

一つは、
嘘をついたり、ホントは
亜矢子が居るのに私と浮気していた
修を責めている私。

そして、もうひとつは
それでも、やっぱり修が亜矢子より
自分を選んでくれるのではないか
と思っている私。

後者のほうは、ずいぶんと
おめでたいと思う。