その夜は、眠れなかった。


修がまた浮気を?
信じられない!!

という気持ちと、

やっぱりあやと
別れてなかったんだ!!

と言う気持ちの対比が、

心の中で、
セパレートドレッシングみたいに
くっきりと半分に別れて揺れていた。


修を信じたい。
修は信じられない。



しばらくのあいだ、
平和ボケしていた今の私には
夜がこんなにも
長いなんて思いも寄らなかった。


もう二度と開けないと思った夜も、

抜けるように透明な冬の朝を迎えた。