こころの温度差

「これ、すごいだろ。
今のバイト先の所長が
ホールインワン出した時の
記念品なんだって。」

「ええっ?!なにこれ?
しかもホールインワンだと
 記念品なんているの?」

「そうらしい。
なんかいっぱい
作ってみんなに配ってた。」

そう言いながら改札を抜けると
修は、トロフィーのおじさんと
同じポーズをしてみせた。

「ハハハ!!
でもなんだか使いづらいね。
顔写真入りなんて。」

「そぉかぁ?
まあ、へんだけどさ。
 それ、
よかったらアヤにあげるよ。
使って。」

「ええ~。いいよ。記念の品でしょ?!」

「いや、オレ、いっぱい持ってるし。」

財布を広げて見せると、
おじさんのカードが5枚は入っている。