「そーいえば、やっぱり今年のクリスマスはあの子と過ごすのか?」
「ああー。そうだろうな」
「何だよ、そんな嫌そうな顔するなよ………って、してないな」
「ん?あー…、そうか?」
正直、そんなに嫌とは思わない。
いや、元からクリスマスを誰と過ごすかなんて、俺にはどうでもいいことなのかもしれない。
「今日、部活休みだから、放課後ちょっとだけつきあってくれないか?」
「は?何に」
隆樹は、口パクで『プレゼント』と言うと、ウィンクをした。
そうか、こいつにも彼女いたっけ……。
「ああ、わかった」
俺の返事を聞くと、おにぎりか菓子パンなのか、どっちもなのか…のゴミをコンビニの袋に詰め込んだ。
「プレゼント……か」