青空がドアの向こうへと消えていくと、さっちゃんは、あからさまなため息をついた。







「仲良いのか、悪いのか……」






「よくないよ!!!」






「私には、ただの夫婦喧嘩のように見えたけど?」







「さっちゃん!それだけは嫌だ!」







雑誌から目を離し、頬を膨らましている私を見ると、








「そんなに嫌いなら別れればいいのに」








と言い、また雑誌に目を戻した。








人前では明るくて元気キャラなのに……、







どーして私の前では、素っ気ないの?!!






まったく……、







さっちゃんも、青空も、同じ生き物なのかな……。