「でも……、理由ぐらい教えろよ。できる限り、力になってやるから」 「そんなこと言ったってどうせ……」 「これが、嘘に聞こえるか?」 「聞こえるに決まっ……」 抱えた鞄を持ち直し、西森を睨みつけようと上を向くと…、さっきとは、また別人のような、優しい目で、私を見下ろしていた。 この表情も、嘘かもしれないと、頭の中では99.08%ぐらいはわかっているのに……。 あぁぁぁぁ……。 負けた…。