「ごめんね?放課後なんかに呼び出して…。友達と帰る予定とか、なかった?」
眉を八の字にして聞く西森に、「ううん、大丈夫!」と返事をする。
「そっか……」
と、ゆっくりと私の方へと来る。
その行動と、表情に、嘘はない、と確信した私の胸は、確かにドキリと鳴った。
ちょうど、私との距離が一机分の距離で立ち止まると、まっすぐに、私の目を見つめた。
「え………、えっと……」
言葉を詰まらせる西森の目を、私もまっすぐに見返す。
こういう時は、できるだけ何も考えない方がいい。
逆に、そうしないと……。
頬が緩む。

