ほんの数十秒で着いた空き教室の前で、スーッと息を吸う。 「私の……………………、勝ちだ」 ーガラッ 普段、使われることのない教室のはずが、カーテンと窓が全開に開けられ、教室の中に陽が差し込んでいる。 そして、中央には、机に腰をかけているのは、私をここへ呼び出した本人が。 西森は、ドアの開く音に気づくと、「来てくれたんだね」と微笑んで見せた。 「う、うん…」と、目線をそらしながらも返事をする。 完璧……。と心の中で呟くと、空き教室のドアをゆっくりと閉めた。