「さっちゃん……。ごめん!!!!」
両手のひらを合わせ、さっちゃんに謝り倒す。
「別にいいよ。一週間に一回だけでしょ?それが我慢できないほど、七海オタクじゃないから。それに、ちょうど隆樹とも話せる時間が増えるしね」
さっちゃ〜ん!と抱きつく私を、力ずくで引き離す。
「あっ!そろそろ行くね!空き教室前に行かなきゃ!」
「気をつけてねー」
ヒラヒラと手を振ると、タッタッタッ、と廊下を走り出す。
今だけ思った。
さっちゃんに彼氏がいて良かった…と。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…