掴まれた腕と、鳥のような王子(?)を交互に見ながらも、なお、私の足が止まる……、いや、止まらせてくれる気配もなく。 「………?」 2分の1で、自ら視界に入れていた方からの視線を感じとった。 「どうしたの?」 離された腕と、さっちゃんの声に、我に戻った。 「いやっっ、ぶぇ、別に?!………さっ、さっちゃん、彼氏とは仲良くやってるのかな〜ぁぁぁ……、とか思って」 必死に言い訳をしたネタがこれとは……。 どうやら、私の頭はあの男を見ていたということを認めたくないらしい。