「いやいや、今夜はパーティーだね!
あははははははっ」
と、さっきから叩かれている背中が痛い。
「でも……。大変だったね…、奏太のこと…」
さっきまでニコニコしていた顔には不釣り合いな、八の字になった眉。
その下には、真っ直ぐに私を見つめる瞳。
「なによいきなり!はははっ
大丈夫だからっ。この私になれたのも、奏太のおかげだしね!」
そう、あのことがなければ、私は一生変わっていなかったかもしれない…。
その意味で、少しだけ、奏太に感謝している。
「でも……。
こんど奏太がきたら殴ってやる!腹割いて、心臓取り出してやろっか!」
「そ、そこまで……?!」
「あははははっ冗談冗談!」
さつきさん。冗談じゃなかったら怖いです。
「あ!やば!チャイムなる!
バイバーイ!」
「うん!またね〜!」
走っていくさっちゃんの背中を見送ると、あらゆる所からの視線を感じながら、机に突っ伏した。
何故か、とてつもなく眠い。
「昨日の疲れかな………」
そのまま眠りについてしまった私に、のちに起こったことと言えば、誰が私を起こすのか、おいうことで、男たちがもめていたこと…でした。