「……あのね」 もう、半袖でもいいぐらいの暖かさの風が吹く通学路を二人で歩く。 「ん?」 私の髪が、風に乗る。 「ごめんね」 「え?」 「私、自分の事しか考えてなかった。青空の気持ちなんて、全然考えてなかった」 私の言葉は、真っ直ぐ、青空の耳へ届いているだろうか。 「私ね、自分が嫉妬してるなんて思ってなかった。むしろ、慣れたんだと思ってた。でも、違った」 また、言葉を失いそうになる。 でも、今は違う。 風が、背中を押してくれている気がする。